2024年 九州地方の梅雨入り・梅雨明け時期はいつ?平年は?

九州 梅雨

日本で3番目、世界で37番目の大きさを誇る島に七つの県があるのが九州地方。昔には筑紫島(つくしのしま)という趣きのある名前でも呼ばれていたのだとか。

九州地方は2つの政令都市をもち日本の経済の一端を担う北部と、自然味に溢れ毎年多くの観光客が足を運ぶ南部とに分かれています。実は気候の面においても北部と南部とでは、その様相が変わってくるのです。

今回は、2024年の九州の梅雨入り&梅雨明けの時期や傾向を「九州北部」と「九州南部」ごとに大予想していきます!

平年の九州北部・南部の梅雨入り時期はいつ?

平年の九州北部・南部の梅雨入り、梅雨明けの時期はいつくらいなのでしょうか?

気象庁のデータを調べてみると、

  • 平年の九州北部の梅雨入りは6月4日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろ
  • 平年の九州南部の梅雨入りは6月12日ごろ、梅雨明けは7月24日ごろ

となっています。

2024年 九州北部の梅雨入り時期を予想!

※気象庁は2024年5月29日(月) 午前11時頃に九州北部が梅雨入りしたとみられると発表しました

気象上で九州地方北部というと、福岡県・長崎県・佐賀県、そして大分県と宮崎県の一部を指しているみたいです。予報によっては、山口県の一部を含んでいることも。

かなり広い範囲をカバーすることとなる九州地方北部について、2024年の梅雨入りの時期を予想しちゃいましょう!

九州北部の梅雨入り予想 2024年
データ出典:気象庁 1951年以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値):九州北部

気象庁発表による1951年から2022年までの過去72年間のデータによると、九州地方北部が最も早く梅雨入りしたのは2021年の5月11日ごろ、逆に一番遅い梅雨入りだったのが2019年の6月26日ごろとなっています。

5月上旬の梅雨入りも6月下旬の梅雨入りも過去72年間でそれぞれ2回のみであるため、2024年も九州北部が5月上旬&6月下旬に梅雨入りする可能性は低いと言えるでしょう。

九州北部の梅雨入りの平年時期は6月5日ごろ。また、グラフが右下がりになっているため僅かですが梅雨入り時期が年々早くなってきている事が見てとれます。

これらのことから考えると、2024年の九州地方北部の梅雨入りは5月27日から6月10日の間くらいになるでしょう。

2024年 九州北部の梅雨明け時期を予想!

では次に、2024年の九州北部の梅雨明けの時期について考えていきたいと思います。

九州北部の梅雨明け予想 2024年
データ出典:気象庁 1951年以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値):九州北部

気象庁発表による過去72年間の九州北部の梅雨明けの時期のデータを見てみると、最も梅雨明けの早かったのは1994年の7月1日ごろ。逆に最も梅雨明けの遅かったのは2009年の8月4日ごろとなっています。

どちらも72年のデータの中では極端な数値となっていますので、2024年も7月上旬に梅雨明けする可能性はかなり低いでしょう。また、8月にまで梅雨明けが遅れることもないかと思われます。

ちなみに、気になる九州北部の梅雨明けの平年時期は7月19日ごろ。また、グラフのを見ると僅かですが梅雨明け時期の平均を表す黒い線が右肩上がりになっていることから、九州の梅雨明けは遅くなっている傾向が見てとれます。

これらのことを考えると、2024年の九州地方北部の梅雨明けの時期は7月15日から7月27日の間くらいになるのではと考えられます。

九州地方北部の梅雨期間の傾向は?

梅雨入りや梅雨明けの時期も気になりますが、九州地方の経済の中心地でもある福岡県を擁する九州地方北部では、経済が冷え込む長梅雨は御免蒙りたいところ。そんな九州地方北部における2024年の梅雨期間の傾向について、考えていきたいと思います。

それでは早速、気象庁から発表されている九州地方北部の過去72年間のデータを見てみたいと思います。
九州北部の梅雨の期間 過去72年分

過去72年間の九州地方北部において、梅雨の期間が一番長かったのは1954年のこと。その期間、なんと80日間! グラフを見ても分かる通り、突き抜けていますよね!データを見る限りでは、2024年も梅雨の期間が80日を超えることはまずないでしょう。60日を超えるようなことも可能性としては低そうです。

逆に梅雨の期間が一番短かったのは1978年と2017年のの23日間。なお、梅雨の期間が30日を切った年は過去72年間でわずか7回。九州北部の梅雨の期間が長くなってきていること、更には九州地方北部の梅雨期間の平均が43日となっていることを考えあわせると、2024年も30日たたずに梅雨が終わるということは、まずないと思われます。

以上のことから、2024年の九州地方北部の梅雨は40日から55日間程度となりそうです。とは言え、九州地方北部は一年を通して降水量は少なめの傾向となっているので、激しい雨が続くようなことはないでしょう。

 

2024年 九州南部の梅雨入り時期を予想!

次に2024年の九州地方南部の梅雨入りについて大予想しちゃいましょう!

九州地方南部に含まれるのは鹿児島県まるごとと、熊本県と宮崎県の南部。ちなみに熊本県の県庁所在地の熊本市は北部となりますが、宮崎県については宮崎市が九州地方南部に含まれています。

九州南部の梅雨入り予想 2024年
データ出典:気象庁 1951年以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値):九州南部

それでは、気象庁から発表されている過去72年間のデータから、九州地方南部の梅雨入りの時期を予想していきましょう。

九州地方南部のデータにおいて、もっとも梅雨入りが早かったのは1956年の5月1日ごろ。逆にもっとも梅雨入りが遅かったのはその翌年――1957年の6月21日となっています。

たった1年でこれだけの差があるなんて、当時の住民の方も驚いたでしょうね!
しかし、どちらも極端すぎる数値です。よほどのことがないかぎり、2024年も5月上旬や6月後半に梅雨入りするようなことはないでしょう。

では、2024年の九州地方南部の梅雨入りの時期はいつごろなのでしょうか?
九州地方北部では梅雨入りの平年時期は5月31日ごろ。グラフを見てみると年によって多少前後はありますが、平均を表す線がほぼ真横になっていることから、傾向は遅くも早くもなっていないということが見てとれます。

これらのことから、2024年の九州地方南部の梅雨入りの時期は5月24日から6月7日の間になると予想されます。

2024年 九州南部の梅雨明け時期を予想!

九州地方南部、特に鹿児島県は「台風銀座」という異名を持ち、日本一の台風の上陸数を誇る土地柄でもあります。地元の人はもちろん、観光客にとっても台風に備えるため、梅雨明けの時期には注目するところなのではないでしょうか?

早速ではありますが、気象庁のデータをもとに2024年の九州地方南部の梅雨明けの時期を予想していきましょう。

九州南部の梅雨明け予想 2024年
データ出典:気象庁 1951年以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値):九州南部

過去72年間の九州地方南部の梅雨明け時期のデータで、もっとも梅雨明けが早かったのは1955年の6月24日。実は6月に梅雨明けしたのは、この1回のみとなっています。ですので、2024年も6月に梅雨明けすることはまずないと考えて良いと思います。

逆にもっとも梅雨明けが遅かったのは1957年の8月8日。8月に梅雨明けしたのは1957年と1954年の2回のみとなっているため、2024年も8月に梅雨明けすることもまずないでしょう。

ちなみに、九州地方南部の梅雨入りには大きな影響を及ぼさなかったエルニーニョ現象ですが、梅雨明けには影響大! 気象庁の調査によるとエルニーニョ現象が発生した年の九州南部の梅雨明けは、46%の確率で遅くなる傾向となっています。(※早くなる確率は15%、平年並みの確率は39%)

過去72年間の梅雨明けの平年時期は7月15日となっていますので、これらのことを考えあわせると2024年の九州地方南部の梅雨明けの時期は7月10日から7月24日の間くらいになると考えられそうです。

九州地方南部の梅雨期間の傾向は?

九州地方北部の梅雨は1ヶ月半ほど続く傾向にあるようですが、南部における梅雨の期間はどのくらいになのでしょうか? また梅雨の時期にどのような傾向があるのでしょうか?

ここからは2024年の九州地方南部の梅雨期間について予想していきたいと思います。

九州南部の梅雨期間 過去72年分

まずは九州地方南部の梅雨の期間のデータについて、1951年から2022年までの過去72年間の気象庁のデータをチェックしてみましょう。

グラフを見てみると、九州地方南部において梅雨の期間が一番長かったのは北部と同じ1954年の80日間となっています。逆に梅雨の期間が一番短かったのは1964年の21日間です。

その差、2ヶ月近くと大きな差がありますが、梅雨の期間が60日以上となったのは僅か8回しかないうえ、30日未満の年も5回とかなり頻度が少ないことを考えると、2024年の九州地方南部の梅雨の期間が60日を超えることも、30日未満となる可能性はかなり低いと考えられます。

さらに、九州南部の梅雨期間の平均日数は45日間となっていることから、2024年の九州地方南部の梅雨の期間は40日から50日の間くらいとなると予想されます。北部よりも少し長いと思っておくと良いでしょう。

また、気象庁の過去のデータを見てみると、降水量は九州南部の方が北部よりも多いようです。

まとめ

2024年の九州地方は、梅雨明けは北部も南部も遅れる傾向にあります。ただし、南部は夏に降水量の多い太平洋側気候南海型なので、梅雨が明けても雨には注意してくださいね。

カラッとした夏空がいまから待ち遠しいですね♪