「奄美地方」と言われても、本州――特に東日本以北の方にはピンとこないかも知れませんね。奄美地方とは奄美群島全域のほかにトカラ列島が含まれる地方のこと。
都道府県でいうと鹿児島県になりますが沖縄にも近く、独特の風土からアマミノクロウサギといった固有種はもちろん、本州はもちろん九州でも見ることのできない珍しい生き物が生息しています。
そんな奄美地方は、九州をはじめ本州の天気の移り変わりを見るには重要な地域!
今回は2023年の奄美地方の梅雨入り&梅雨入りの時期を予想していきます!
目次
平年の奄美地方の梅雨入り・梅雨明け時期はいつ?
平年の奄美地方の梅雨入り、梅雨明けの時期はいつくらいなのでしょうか?
過去の気象庁のデータを調べてみると、平年の奄美の梅雨入りは5月12日ごろ、梅雨明けは6月29日ごろとなっています。
2023年 奄美地方の梅雨入りは5月7日〜5月21日くらいの予想!
※5月18日(木)11時、気象台は奄美地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。
亜熱帯性気候である奄美大島はちょっぴり雨の時期が多いようで、梅雨入りも沖縄ほどではありませんが早い傾向にあるようです。
過去の奄美地方の梅雨入り時期のデータから予想すると、2023年の奄美地方の梅雨入りは5月7日から5月21日の間くらいになる予想です。
気象庁の1951年から2022年までの過去のデータを見ても、奄美地方は一番早い梅雨入りが4月25日ごろと、沖縄の最速の梅雨入りと5日ほどしか変わりません。逆に一番遅かった梅雨入りが5月27日ごろと、ほぼ1ヶ月の開きがあります。
データ出典:気象庁 1951年以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値):奄美地方
過去72年間のデータを見ても奄美地方の梅雨入りの時期はバラツキがちだということが分かります。平均を表す黒い線が若干右肩上がりになっているので、奄美地方の梅雨入り時期は僅かですが遅くなっている傾向があると言えるでしょう。
そんな中でも奄美地方の梅雨入りの時期が多いのは、5月上旬となっています。
なんと奄美地方の梅雨入りの時期の、実に約42%が5月上旬に集中しているのです。過去72年間における奄美の平年の梅雨入り日が5月12日というところからみても、それは明らかですよね!
2023年 奄美地方の梅雨明けは6月24日から7月8日くらいの予想!
※6月26日(月)、気象台は鹿児島県の奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。
奄美地方の天候によって本州や九州四国の天候が占えるとなると、2023年の梅雨明けの時期の方が気になるというもの。
過去の奄美地方の梅雨明け時期のデータから予想すると、2023年の奄美地方の梅雨明けは6月24日から7月8日の間くらいになる予想です。
梅雨明けは早くても水不足などが心配されますし、遅くなると長梅雨による経済への影響が心配されてきます。
データ出典:気象庁 1951年以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値):奄美地方
気象庁の1951年から2018年までの72年間の過去データを見てみますと、最も早い奄美地方の梅雨明けは6月10日ごろで、最も遅い梅雨明けが7月15日ごろとなっています。
1ヶ月以上の開きがありますが、梅雨入りと同じく他の年に比べて該当する年がとびぬけて早かったとか遅かったとかいうことはなく、過去72年間のデータを見ても奄美地方の梅雨明けの時期はバラツキがちだと言えるでしょう。
ただ、梅雨明けの時期が梅雨入り時期に比べるとより遅れてきているということが、グラフの平均を表す黒線が右肩上がりになっていることから見て取れます。
過去72年間の奄美の梅雨明けの平年時期は6月29日となっていますが、上記のことを考えあわせると、2023年の奄美地方の梅雨明けは6月24日から7月8日の間くらいになることが予想できるでしょう。
奄美地方の梅雨期間の傾向は?
多くの地域の天候の参考になる奄美地方。その梅雨の期間や梅雨の時期(長さ)の傾向も気になってきた!という方も多いのでは?
ここからは、気象庁過去72年間のデータを参考にしつつ、奄美地方の梅雨の時期の傾向についても解説させていただきますね!

沖縄の梅雨の期間で、最短だったのは最速で梅雨明けした1971年の19日間。最長は2010年の70日間。
最短との差が50日近くと大きな差がありますが、奄美地方で梅雨の期間が30日以下だったのは72年間でたったの4回。また、2018年のようにエルニーニョ現象の起こっている年は奄美地方では長梅雨の傾向にありますので、よほどのことがない限り、2023年の梅雨の期間が短くなる可能性は低いでしょう。
過去72年間の奄美地方の梅雨の時期の平均日数は48日。データをグラフ化してみると、平均が非常に僅かですが右肩上がりになっているので、少しずつ梅雨の時期が長くなっている傾向にあるようです。
以上のことから、2023年の奄美地方の梅雨の時期は45日から55日程度になりそうですね。
奄美地方は亜熱帯気候ということもあるのですが、沖縄と同じようにスコールのような激しい雨が降ってきたと思ったらピタリと止んで晴れ間がのぞいたり、かと思えばシトシト蒸し暑い雨降りが数日続いたりと、安定しない日が続くようです。
まとめ
2023年の奄美地方の梅雨ですが、梅雨入り・梅雨明けともに少し遅くなる予想され、梅雨の時期は長引く傾向が出ています。
奄美地方は人口は約10万人ほどの地域ですが、その天候の影響力は多大! 今後も、奄美地方の天候の行方から目が離せませんね!